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[FCVC 2019(国際水素燃料電池自動車会議) に訪問しました]
・執筆日時:2019年10月12日
・カテゴリー:水素燃料電池、新エネルギー自動車
 
0。はじめに
昨年に引き続き、今回も、弊社インテグラルは、国連開発計画(UNDP)が選定した水素社会のモデル都市の中国の如皋(ルーガオ)で、2019年9月26日から28日に、開催されたFCVC2019に、訪問してきました。今回の訪問においても、水素自動車関連産業の発展を肌で感じることができ非常に有意義な体験となりましたので、読者の皆様にも情報・感想を共有していきたいと思います。
 
   
写真左:朝8時過ぎから、会場は徐々に込み合い始めてきました。
写真右:同時刻、込み合う前に、メインの会場の一つ、自動車車文化館を撮影。
 
今回FCVC 2019においては、昨年のFCVC 2018と比較して、その規模が2倍以上に大きくなっており、出展企業数を見ると、昨年の55社から今年は111社と、2倍以上になり、参加者においても昨年の約2,600人から、今年は、2倍以上になったとのことです。これらの参加者が本イベントに参加した理由の一つとして、「水素産業が中国で急成長しているというニュースをよく耳にするが、実際にはどの程度のものなのか」という、現状を確認したいということが考えられます。会場は、如皋(ルーガオ)の中心部からかなり離れた地域にあるため、中国語を話せない外国人が気楽に参加するには難しい場所なのですが、今年においては、参加者の27%が外国人と、昨年と比較して、より多くの外国人の方々の姿を見ることができたようです。
 
1。国際水素燃料電池自動車会議(FCVC 2019)の概要
国際水素燃料電池自動車会議(今年度名称:FCVC 2019、The International Hydrogen Fuel Cell Vehicle Congress 2019)は、毎年江蘇省如皋(ルーガオ)で開催され、中国汽車工程学会(SAE – China)と国際燃料電池協会(International Hydrogen Fuel Cell Association)が主催しています。各団体の概要を説明しますと、中国汽車工程学会は、1963年に設立された非営利の学術団体であり、国内外の学術交流の促進、企業間の連携促進、業界標準の制定、技術研究コンサルティングが主な業務となっています。世界の自動車業界の交流の促進を重要な使命とし、会員数は数万人以上になります。国際燃料電池協会は2016年11月に中国汽車工程学会によって設立され、メンバーには、国連開発計画や政府団体、研究機関、多数の水素関連会社が含まれています。
 
2。水素社会モデル都市  如皋(ルーガオ)の現在
 
写真左:グーグルマップで撮影した如皋(ルーガオ)中心部(未だ中型都市に満たない規模)
写真右:如皋(ルーガオ)経済技術開発区のイメージ
 
水素社会モデル都市、如皋(ルーガオ)について述べますと、昨年と比較して、都市自体に大きな変化は見られなかったものの、インフラは良く整備されていました。一方で、メインイベント会場であった自動車文化館(汽车文化馆)から徒歩10分の圏内に建設されたばかりの高層ビルには、まだ入居者が少なく、夜には、明かりの灯った部屋は、多くありませんでしたし、加えて、イベント会場向かいのブロックにある大型ショッピングモールは、テナントの90%以上が営業を中断している状況でした。そういった閑散を感じさせる状況であるにも関わらず、そのすぐ隣では、大型高級マンションが建設中であり、そのうちの何棟かは、外壁を塗装する段階で、完成間近という状況で、依然として、積極的に投資は行われているようでした。これより総合して考えると、今後、如皋(ルーガオ)が、国連開発計画の水素モデル都市として、更に開発を進めていく可能性が高いと思われます。新都市のインフラが充実するまで、少なくとも5年はかかると仮定できますので、これから3年後以降に大きな変化が見られるのではないかと考えております。
 
3。FCVC 2019の展示タイプ
次に、FCVC2019の展示タイプについて説明していきます。まず、ノーマルタイプとして、主催者が備品を提供するスタンダードブースと、スペースのみを提供するRawスペース(展示者が全て備品を用意)と、FCVの車両展示用の外部ブースの3種類に、分かれています。そして、ブース面積増加の、アップグレードのオプションとして、ゴールデンパートナー、シルバーパートナーがあります。この度の現場訪問において、全体111ブースの中から、代表的な展示例の12ヵ所を、以下の通りにまとめてみました。
 
タイプ
 企業名
 ブースサイズ(㎡)
 価格(予想金額:元)
ゴールド
 Hyfun&H2ストア
 54
 400,000
 
 Gore
 36
 200,000
 
 Sinohec 
 36
 200,000
 
 AVL
 3(スタンダード)
 200,000
シルバー
 Air Products
 60
 150,000+++
 
 Sinocat
 36
 150,000++
 
 Sinoma
 18
 150,000+
 
 Hauzer
 18
 150,000+
その他
 トヨタ
 54
 162,000
 
 本田
 54
 162,000
 
 ヒュンダイ
 120
 360,000
 
 Hongjun
 3(スタンダード)
 30,000
 
 Refire
 0(展示なし)
 0
*価格における「+」の表示は、記載の金額よりも高い可能性を示唆し、複数の表記は、より高価である可能性を意味しています。
*ヒュンダイ自動車の予想展示金額に関しては、本来外部スペースの価格は20,000元で一律なのですが、非常に大きな規模で、展示していましたので、Rawスぺースの1㎡当たり3,000元をベースに推定しています。実際は、ディスカウントが入って、360,000元より低い可能性もあります。
 
3。1。ゴールデンパートナーとシルバーパートナー
              
写真左:ゴールデンパートナーのHyfun&H2 Storeのブース *54坪
写真右:シルバーパートナーのSinocatのブース *36坪
 
まず、ゴールドパートナーとシルバーパートナーにおいては、各々20万元、15万元の出展料が必要になり、ゴールドパートナーにおいては36坪、シルバーパートナーにおいては16坪でRawスペースでの展示が可能になります。今回はゴールドにおいては、5ヵ所(当初予定は3ヵ所であった。) の展示があり、共同でブースを活用したHyfun(氢枫)とH2 Store(氢储能源)の他に、Gore(戈尔)、AVL(李斯特公司)、Sinohec(中氢科技)が展示を行っていました。シルバーパートナーにおいては、次の10ヵ所(当初予定は5ヵ所)、Air Products、Sinoma、Sinocat、Hauzer、Wal Fuel Systems、Pegasas Hydrogen Technology、Infinitium、Lopal、Bolken、Easylandが出展していました。写真で見られるように、ゴールドパートナーのブースでは、3坪のスタンダードブースに比べて12倍の広さを誇り、人目を引き付けており、シルバーパートナーのおいても、スタンダートブースと比較して約5倍のスペースを持ち、同様にインパクトある展示が行われていました。
 
4。新興企業として広報が目的のHyfun&H2 Store
 
写真左:Hyfunのブースで展示モデルを鑑賞する参加者の方々
写真右:H2 Storeのブース入口のディスプレイの製品スペックを確認している参加者の方々
 
ゴールドパートナーであるHyfun & H2 Storeのブースでは、スタッフも他社のブースと比べて、積極的かつ親切な対応を見せてくれていました。会場全体では、積極的に身を乗り出して、会社や製品の紹介をしているスタッフは多くなかったのですが、Hyfunブースでは、周辺ブースと比べて3倍程度の数のスタッフが常駐し、積極的に参加者と会話しておりFCVC2019に掛ける気合が伝わってきました。私が訪問した際にも、スタッフ二人掛かりで、水素関連設備の内部を、見せ、説明してくれるなど、非常に積極的に対応してくれました。(残念ながら、製品の写真撮影は許可されていなかったので、このブログで紹介することは出来ませんが)、彼・彼女らの積極的に自社の広報活動に取り組む姿は、大変強く印象に残りました。
 
5。顧客流出を防止する目的 
    
写真左:Goreが発表したプロトン交換膜の新製品*赤い色が特徴的。
写真右:Goreのブース*撮影時、関係者スタッフ以外に人は見当たらず。
 
同じくゴールドパートナーであるGoreは、現在中国国内のプロトン交換膜(PEM)メーカーの勢力が大きくなってきている状況下で、新製品を発表しました。これから、海外企業である同社が、技術力を結集し、中国企業への顧客流出を阻止する為に尽力していることが窺えます。なお、参考までに述べますと、競合他社であるDongyue(東岳)は今回の展示会に参加していなかったのですが、国内の需要拡大に備え、2019年にPEMの生産能力を年間150万㎡に拡張する予定をしています。これに対抗し、Goreは現在のプロトン交換膜(PEM)の新製品を展示し、技術力をアピールしていると思われます。これらの推測は、ほとんど(80%以上)の企業は、特別な理由がない限り、会社紹介において、英語と中国語を同時に記載しているにもかかわらず、今回の会社紹介ガイドブックに記載されたGoreの会社紹介の内容が全て中国語で書かれていることからも推察されます。
 
6。新規顧客獲得の目的
  
写真左:Air Productsのブース・緑の背景が印象的で、ブース内で常に、来訪者とミーティングが行われていました。
写真右:Air Products内の展示モデル・写真のほか、水素ステーションなどの模型モデルが展示
 
シルバーパートナーであるAir Productsは、新規事業開発を目的として参加してきたのではないかと考えられます。展示ブース自体も、60坪とスタンダードブースの20倍の大きさでしたので、注力しているのが窺えます。現在、中国における水素ステーションは29ヵ所(2019年6月時点)であり、政府の政策・支援により、急激な増加が期待されています。これを、自社の機会として捉えている同社は、新しいステーション設立に自社製品が採用されるために、FCVCを通して、積極的に、製品を売り込んでいたように感じられました。実際、私は複数回ブースを訪問しましたが、訪問時は常に、他の訪問者とミーティングが行われていました。加えて、水素社会モデルを展示していることから、水素ステーションに限らず、中国での水素サプライチェーン全体に、同社が高い関心を持っていることが窺え、今後、中国市場が大きくなるにつれ、自社製品の活用を、更に推進していくことを目的として、今回のFCVC2019 に、参加したように思われます。
 
7。通常の企業広報手段としてのFCVC 2019
 
写真左、右:一つの展示に集中的に集まった見学者の方々
 
参加企業において、今回のFCVC2019は、自社が水素自動車関連ビジネス企業であることを伝え、企業価値を向上していこうとする広報活動機会であるように映りました。多くの企業が、現在、水素自動車関連ビジネスに取り組んでいますが、いくつかの企業においては、一見すると、水素自動車と関連性が低く見える会社もあり、そういった企業にとって絶好の広報機会であったと思われます。これらの少数の企業は、水素関連の企業として、今後市場進出を促進するまたは、単純に企業価値の向上効果を期待して参加したのだろうと思われました。中国の自動車企業のブースを訪問した際に、カメラマンの指示に基づいて動く参加者が見られましたが、会場での写真を撮影し、後の企業広報活動に使用していくことを目的としていることが考えられます。
 
8。水素社会のエコシステム構想の発表が目立つFCVC 2019
   
写真左。H2Koreaのエコシステムに関する発表内容
写真右。Greatwall Motorのエコシステムに関する発表内容
 
FCVC 2019イベントは、もちろん燃料電池車にフォーカスしているのですが、今年のフォーラムでは、将来の水素社会とそれを取り巻く水素エネルギー産業のエコシステム形成の構想を打ち出す発表が多く見られたことも印象的でした。例えば、中国の燃料電池メーカーの中には、従来の車載燃料電池の事業から新たに定置用燃料電池の市場に参入するプレーヤーが現れ始めています。特に筆者にとって印象的だった講演はGreatwall Motorの発表で、同社はFCVのみならず、水素エネルギーが我々の社会のあらゆる分野で活用される未来社会を描きました。その内容は、再エネから水電気分解で水素を生産し、パイプラインまたは水素輸送車両を利用して水素を輸送し、需要地までの中間地点で大量の水素を水素貯蔵ハブで保存、備蓄された水素を、水素ステーションから定置型燃料電池による分散型電力発電需要地まで再分配するというものです。また、水素アプリケーションではモバイル分野ではFCVに加えて、今後、船舶や飛行機などにも活用されることを示しました。
 
   
写真:ホンダの製品Power Exporter 9000(ホンダのウェブサイトより)
 
また、日本のFCVメーカーも水素の応用と水素社会の建設のために様々な取り組みを行っています。例えば、一例として、ホンダは燃料電池自動車Clarityの自動車としての活用の他、モバイル電力供給装置として活用する方法(Power Exporter9000:予備電源として、電力不足の際に発電機の役割を果たすことができる燃料電池車の外部装置)を示しています。
 
9。訪問者が多かったブース紹介
9。1。空きスペースのDR PowerとZhizhen
   
写真左:DR Powerのブース、訪問時期によって訪問者数の変動が大きかった
写真右:Zhizhenのブース、同じく訪問者数は時間帯による。
 
ブース訪問において、個人的に最も印象深かったブースは、DR PowerとZhizhenのブースでした。展示場所が良く、外観がすっきりとしており、ロゴも目立ち、展示製品のディスプレイも好印象でした。この二か所においては、参加者が常に一定数見られ、スタッフも丁寧に展示製品について案内を行っていました。
 
9。2。スタンダードブースのAVLとHongjun New Energy
AVLはゴールデンパートナでしたので、会場の至る所で、名前を、目にすることが出来ましたので、スタンダードブースへの訪問者も多くいました。むしろ、36坪のスペースが提供されているにもかからわず、AVLがスタンダードブースでも出展したのが疑問でしたが、従業員に聞くのも失礼でしたので、実際には聞かずに疑問は胸に留めておきました。
 
その他にも、スタンダードブースでは、Hongjun New Energy(上海弘竣)が、目立っていました。同社の製品の展示構成と演出が、とりわけ、面白かったと思います。セパレーターメーカーなのに、仏像を展示しているなど個性的なことに加え、製品の弾性を示すために、実際にセパレーターを訪問者が触れて、曲げることが出来るようになっており、積極的に訪問者を誘導していました。これらの要素・仕掛けが、他のブースより多くの訪問者を集めることが出来た理由だと思います。
  
写真左:ゴールドパートナーAVLのスタンダードブース
写真中央:Hongjunのブース*常にスタッフが待機していました。
写真右:Hongjunの製品展示、写真右側には仏像や塔などが置かれていました。
 
10。日本人訪問者が多かったスタンダードブースの紹介
 
写真左:大阪府上海オフィスの方々と弊社インテグラル代表(左から2番目)
写真右:豊田通商のブース
 
日本の大阪府上海オフィスや豊田通商のブースも多くの参加者が訪問していました。両社は、向かい合う形でブースを構え、日本人の方と思われる訪問者がとりわけ多く、ブース前で名刺交換をされている姿も頻繁に見られたことが印象的でした。会場内でも、日本人の方の参加は、多いように思われ、同じく訪問者の多い韓国人の方と比べても、5倍ほど多くの参加者が来訪されていると、すれ違う人々を観察しながら感じられました。これらの日本人参加者の急激な増加は、水素社会をリードする日本を象徴し、中国での機会に注目し、積極的に参加していこうとする意志が感じられました。
 
11。日本企業のブース
日本企業が、中国市場へ最も高い関心を寄せていると感じられました。今回のイベントにおいては、自動車メーカーや部品メーカーが多数参加していましたが、中国企業を除けば、外国企業の中では、最も目立っており、トヨタとホンダは燃料電池車を展示し、部品メーカーは、先述したように大阪府上海オフィスと協力し、自社の部品を紹介していました。
 
11。1。トヨタ
 
写真:トヨタのミライとブースの外観
 
トヨタはオープンブースを採用し、燃料電池車のミライを展示、多くの訪問者を引き付けていました。ミライの内部構造も展示され、印象的でした。ブースの壁面には、世界的に14,000,000台のHEV、PHEV、EV、FCEVが運営されている実績を数値化していました。トヨタは、本展示で紹介されたミライのスタック2個とモーター2個が使用されている水素燃料電池バスのソラを開発しました。なお、トヨタMiraiのスタックは、現在中国の燃料電池システムメーカー(SinoHytec, Refire)にも提供されており、既に同スタックが搭載された燃料電池バスの実証テストと研究が進行中となっています。燃料電池車の性能の向上に加えて同時に、生産コストの削減に取り組んでいます。
  
11。2。ホンダのブース
   
写真: ホンダのクラリティとブースの外観
 
ホンダはクラリティを中心としたオープンブースを採用し、他のブースより自由な雰囲気を演出していました。例えば、FCVの技術力、特に燃料電池とその成長を紹介するグラフが壁面に展示されていました。燃料電池使用のパワートレインはv6エンジン(V型の6つのシリンダー)を搭載し、燃料電池スタックのサイズは従来と比較し、約33%ほど小型化されています。クラリティに関しては、1980年代の後半におけるプロトタイプ設計と完成から、2014年の完成までの歴史を紹介しており、非常に感慨深かったです。
  
12。海外企業のブース
12。1。ルーガオパビリオンとカナダパビリオン
    
写真左:ルーガオパビリオン内のBing Energyのブース*他のブースとは異なり、緑色が際立ち少し華やかな印象。
写真右:カナダパビリオン*赤を基調にカエデの葉で装飾が施されている。
 
参加企業は、中国企業が圧倒的に多数であったが、昨年と比較すると、海外の企業も増加していました。中国のローカル企業は、多数の自動車メーカー、水素製造関連企業など、全分野にわたって均等に出展・分布している中、ルーガオ企業においては、ルーガオパビリオンに集積して展示されていましたが、他のブースとの差別化は出来ておらず、少し勿体無い気がしました。今回のFCVC2019 のイベントにおいては、Bing Energy、Horizon、Angstromなどが、ルーガオパビリオンブースを設け、運営しており、同様にカナダに関しても、地域のパビリオンとして、特別区域が設けられていました。
  
13。韓国企業のブース
13。1。現代車、Seoho電気、斗山(Doosan)のブース
  
写真左:ヒュンダイ自動車のブース
写真中央:Seho電気のブース。訪問時には、中国人参加者の訪問が多くみられました。
写真右:Sinomaと斗山の共同ブース。斗山はあまり目立たず、展示されていたドローンのロゴをみて、初めて共同ブースであることを認識しました。
 
韓国企業では、ヒュンダイ自動車とSeho電気の二つのブースがあり、斗山は共同ブースを設置して運営していました。前述したように、ヒュンダイは2019年9月の上海にて水素ビジョン館を展開するなど、積極的に中国市場における水素自動車事業を推進しています。またブースとして先ほど紹介したように、非常にユニークなフォーラムが行われる自動車文化館のすぐ隣の好立地にオープンブースを設置していました。Seho電気のスタッフは、スタッフが前面に出て積極的にパンプレットなどを配布していました。斗山(Doosan)は日本で行われた2019年FC EXPOに続き中国企業であるSinoma(成都)と共同ブースを設置して運営していました。
 
13。2。ヒュンダイ自動車の屋外ブース
 
写真左:展示場正面の脇に位置するヒュンダイ自動車ブース
写真右:ネクソの内部構造、ネクソ完成車、ネクソの水素タンクの展示
 
世界の自動車業界をリードしている企業の一つであるヒュンダイは、外部に大きく展示場を構えていました。白地の床が未来志向のイメージを感じさせましたが、これは、2019年9月に行われた、上海でのHyundai Hydrogen World(水素ビジョン館)と同様の構成でした。展示場所に関しましては、イベント主催者が作成した案内資料COOPERATION PACKAGEの中で紹介された位置と異なっていました。アウトドアFCVブースの出展料が20,000~22,000元であることを鑑みると、場所と規模に比べて、安価な金額であったのではないかと推測されます。(公式発表資料はありません。) 仮に、空きスペースの場合は、10倍以上の360,000元程度と推定されます。120㎡の展示企業としてはもっとも広いスペースを活用し、ヒュンダイの技術力を上手く紹介していました。
 
14。その他海外企業のブース
米国企業のGore、Air Productsはブースを相対的に大きく構え、各新製品や模型などを重点的に展示していました。ドイツ系企業であるElingKlingerもFCVCへの参加を通して、中国市場に積極的に進出するのではないかと予想することができ、外国人の訪問者が多くみられました。これらのブースでは、多言語対応が可能な現場スタッフが多く配備されている印象で、イベントへの注力具合が窺えました。カナダ企業においては、Ballardを筆頭に、4企業が、海外企業としては、唯一のパビリオンを設置し運営していましたが、Hydrogenicsにおいては、25日と26日にかけて、複数回訪問したにもかかわらず、案内スタッフもパンフレットも確認することは出来ず力を入れていないのかなと感じられました。
 
 
写真左:Ballardのブース。カナダパビリオンの中で最も訪問者が多かった。映像紹介とスタッフが常駐していた。
写真右:Hydrogenicsブース。*複数回訪問したが、常にスタッフ不在で、パンフレットもなければ、紹介映像もモニターがオフとなり、流されていなかった。
 
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