中国における燃料電池関連産業の発展の実態を掴むため、張家口におけるフィールド調査を実施した。河北省張家口市は2022年の冬季五輪の開催地でもあり、“低カーボン都市”として全世界に発信するため、2020年までに張家口再生可能エネルギーモデル地区では全消費電力の30%を再生可能エネルギー利用にする計画が推し進められている。現在、市内の公共バスでは中国最大規模となる74台の燃料電池車が運行しており、華北地方で第3番目の水素ステーションとなる張家口水素ステーションも一部運営が開始している。また、張家口の隣の沽源県では世界最大の10MW風力発電利用電解水素製造基地も建設中である。本報告書ではこれら施設の視察内容を中心に報告するとともに、今後の動向について考察していく。
内容
前書き
河北省(張家口周辺)の風力発電所
河北省官庁水庫100MW風力発電所
張北満井200MW風力発電所
沽源東辛营200MW級風力発電所
沽源東辛营風力発電所利用の10MW電解水素製造モデル実証事業
張家口イノベーション産業パーク
張家口水素ステーション
まとめ(弊社考察)