中国企業は具体的にどのような領域で日本企業との提携を期待しているのか?というテーマについて、今後テーマ別にして連載して参ります。今回はFCVの燃料電池システムについて。
Updated at:2019/1/27 Case No.:0003 Value Chain category:FC system integrator
Updated at:2020/3/7 Case No.:0004 Value Chain category : Gas supplier
第一部に続き、第二部では水素の貯蔵・輸送について考えを書いていきたいと思います。第一部では水素は莫大な量の再エネを保存するための有効な手段であることを述べました。それでは次に具体的に再エネはどのような形で水素に保存できるのかを見ていきたいと思います。
今回のブログでは、中国における水素の未来について考えてみたいと思います。中国が現在国の戦略的振興産業と位置付ける水素・燃料電池産業、そしてここ10年以上世界のトップを走り続けている再エネの導入量、この二つの大局的な動きにはどのような関連性があるのでしょうか。
CAAMによれば、中国2018年の自動車販売台数は2808万台となり、10年連続で全世界トップの売上台数となりました。新エネ車の販売台数も前年同期比61.7%増の125.6万台で、内訳は純EV車が98.4万台、プラグイン式ハイブリッド車が27.1万台、そして水素燃料電池車が1527台となっています。
2018年の水素燃料電池車の生産台数は合計1619台。12月に集中するようにして生産台数が増加し、燃料電池合計出力では50.91MWに達し前年比54.27%増となりました。
2019年第一弾のブログでは中国の分散型太陽光発電の動向をご紹介し、合わせて2018年より開始した中国での電力小売自由化がもたらすビジネスチャンスについて考察して参りたいと思います。